by Sofia
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お花が大好きな母だったけれど
シクラメンだけ、キライと言った。 冬に咲く、代表的なお花なのに・・・ 理由はありました。 夫を亡くした冬の記憶が蘇るからです。 父は、私が小学6年の時に他界しました。 それは、寒い2月。 前年の秋に入院、春を待たずに永眠した父。 母は隣市の病院まで、毎日電車で看病に行っていました。 夫の快方を信じて、定期券を購入して通っていました。 亡くなるなんてこれぽっちも思っていなかったそうです。 入院してからは、容態は悪くなるばかり・・・ 父にも母にも辛い闘病生活だったことでしょう。 そんな状態だったことを一言も母は、話しませんでした。 当時は、私が11才で妹が6歳。 妹は、父が亡くなって数何ヶ月経っていたのに・・・ 「今日は病院に行かないの?」 と、母に聞いたそうです。 そのとき、母は妹を抱いて泣いたそうです。 大人になってから母から聞いた話です。 母は、涙を滅多に流しません。 哀しみの感情をあらわに出さない人でした。 たった一度、父が息をひきとった直後の病室で号泣した母しか私は見たことがありません。 夫を亡くしたそれ以上の悲しみがないから簡単に涙なんか出ないと言っていた母の言葉を思い出します。 お花が好きだった母だから、きっと父の病室にもお花があったことでしょう。 病院に通う商店街にも冬の花、シクラメンが目を惹いたことでしょう。 父が亡くなって何十年経っても・・・ シクラメンは、母の悲しみを甦らせるお花だったのです。 だから我が家は、今までシクラメンを買ったことがありません。 隣のお花屋さんでシクラメンを頂きました。 可憐でピンクが鮮やかでキレイ! 今までよく見たことなかったけれど・・・ 葉っぱもハートでかわいい! 私にとってシクラメンは、母と父のことを想い出す、お花になりました。 来年も咲くように育てたいなぁと思います。 母も天国から「キレイねぇ」って 言っていると思います。 きっと父も一緒に~ ******************** 本館 □Peach House■ 是非、お立ち寄り下さい。 ワタシ(Ma親方)と (A右腕)の棲み家です。 Cafeも気ままに! ギャラリーmaa~覗いてね! メッセージはコチラに! ******************
by aspire50
| 2013-01-12 15:37
| 母へ
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